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あの頃の未来に立っているのか。

SMAP

これから書くことは全て私個人の気持ちです、そしてただの、いちSMAPファンの戯言ですのでイタイのは理解してます。最後くらい、長年見てきた人間にありがちの貶め愛(好きだからこそ苦言*1を呈してしまう身内的な感じのアレ)のない、愛だけしかない文章を書きたい。

 

「アイドルに永続性なんかない」と言う固定概念を壊したのはSMAPだった。

SMAP以前のアイドルは30歳を過ぎればたいてい「アイドル」と呼ばれなくなり、タレント・歌手・俳優・解散して芸能界を辞めた人、色んな人がいると思うが、少なくともSMAPのように40歳を迎えてもなお「アイドル」と呼ばれ続けたタレントは初めてだと思う。

彼らはリアルタイムで、「アイドルにも永続性があるものである(消耗品とは違う)」と言う事を見せ続けてくれていた。

果たして永遠はあるのだ、と。

なぜだか彼らは一生SMAPであるという暗黙の了解の中で私は生きていた。多くのSMAPファンもそんな認識だったろうと思う。

今まで存在していたものがなくなってしまうと言う事は、誤解を恐れずに言わせてもらえば「死」に近い。だが彼らは解散してももちろん生き続ける。SMAPとしては終わりを迎える。死と言う言葉は相応しくないから「永続性の終焉」「終わり」と言い換えよう。

明日も明後日もその次の日も仕事を続ける、だからそれは完全なる終焉ではないのだ。

「終焉に近いなにか」をSMAPは迎えようとしている。

 

私がなぜ彼らを「永遠のもの」と信じたのか。

変わらずに変わってきたからである。

彼らの核はたぶんデビュー直後からぶれていないのだけれど、時代によってそれを少し修正し続けながら今のSMAPの形を作り上げてきた。

彼らが変わらずに安心していたのは私達(ファン)であり、変わらないものはメンバーの仲だったりダンスがそろわない事、歌がうまくないことだったりする*2。仕事への真摯な関わり方も変わらないし、基本的なことは変わらない(変えない)が、時代に応じて軌道修正したりしていたような気がする。それを慎吾は自身の作詞で「変わりながら変わらずいられる」と表現したのではないだろうか。

 

光GENJIのような王道の王子様アイドルを目指していた彼らは、音楽番組の終了とともに王子様路線を諦めなければならなかった、しかしアイドルとして生きていくために歌を売らなければならない→バラエティーに活路を見出した。

それまでの規定路線からは外れたが、それは彼らにとって良かったことだったと個人的には思う。

 

そして彼らは今までのアイドルと違い、自分たちのことを等身大の彼らの言葉で話した。

彼女の存在を明かしたり、初体験はいつだったか等々おおよそ今までのアイドル像とはかけ離れた事を自分たちの言葉で話した。

これまでのアイドルが手の届かない王子様のようなイメージで憧憬の的であるとすれば、SMAPは隣のお兄さんだったり同僚だったり同じ学校の先輩・同級生のようなイメージだったのだと思う。その親しみやすさゆえか、彼らのファンになったのは小学生~高校生(大学生)だけではなく、社会人の女性も含まれた*3

 

彼らは歌が下手だと自ら言っているし、私もそれを否定はしない。*4ファンの欲目で悪いが、それでも彼らの曲は彼らが一番伝える力を持っていると思う。

傍から見ればSMAPというのは「歌って踊れるアイドル」にはカテゴライズされないのかもしれないが、彼らの歌う姿や伝える力で元気づけられた人はたくさんいるだろう。

「がんばりましょう」で勇気づけられた人もいれば、「毎日ムカつくことがあるけど腐らないようにしよう」と歌われ気持ちが奮い立った人もいるだろう。

SMAPの伝える力というのは、歌の上手さでは測れない。決して飾ることのない彼らの言葉に「アイドル」は身近なものだと思わせた。

 

SMAPファンがなぜ「SMAP」という集合体に固執するのか。私が木村ファンと言いながら木村アンリーにならないのかは、SMAPは個人でももちろん素晴らしいタレントなのだが、5人揃えばもっともっと輝く「SMAP」と言うチームになるからだと思う。

文句を言いながらも罰ゲームを楽しそうに遂行し、いい大人になったと言うのにバスケのゲームで5人が協力しないと帰れま10!をやって全員がゴールを決めて本当に嬉しそうに肩を組んで大はしゃぎして、ライブでは「さっきまであそこ(アリーナ最前列)で6人がおっぱい出してた」「6人だから6パイだね(…12パイなのでは…)」とか言うくっだらないMC、「新幹線でトイレ入ってる時って笑ってる?俺は笑ってるのね。万が一鍵が開いて扉がガラッと開いた時に次に入ってくる人が、笑ってないアイドルを見るとあれかなと思って(中居発言)」とか、「中居くんってトイレの個室に入ってると絶対に声かけてくるよね。”誰?”って」とか、とにかく彼らは自由だ。自由と言う以外言葉が見付からない。本当に、隣近所にいるかっこいいお兄さんという感じだ。

 

ライブMCでは時折後輩の話もしている。

V6の森田さんが24時間TVでマラソンに挑戦した時には、木村のソロタイムだったにも関わらずテレビを見て「森田が走り始めた!」「帆走してる山口が凄い」「隣で走ってる山口君もすごいけど、その隣で走ってるいのっちから昨日電話来たのがすごい(慎吾)」とか(それをメンバーから聞いた木村は「俺のソロを見ろ」と(冗談で)拗ねる一場面も)、男子トイレの個室*5から「カラカラカラ…」と言う音が聞こえてきたのにメンバーもスタッフも使っていなかったと聞くや木村が「ミッチーじゃね?」とぼそっと呟いたかと思うと、慎吾が「怪奇現象だよ、タッキーに、USO JAPANに送ろう!」と言ったり、派閥だなんだと言われてる割に、メンバーが話すことにNGは(それほど)なかったと思うんだよなあ。

自由にキャッキャウフフとしているから、私もつられてキャッキャしてしまう。

おっさん達なのにキラキラ輝いて見える。歌番組やライブで踊りがそろっていなくたって、歌が下手だって、好きなんだもの。あばたもえくぼだよ、かっこいいし可愛いし、やっぱり私にとって、ファンにとってSMAPは別格なのだ。*6

 

そして私は、こんな彼らを20年以上見てきた。

SMAPSMAPを大事に思っていると言う事を信じられるくらい、彼らは「SMAP」をそれはそれは大事にしてくれていた。

25年と言う月日は想像以上に長くて想像以上に短かった。

12月21日にVictorさんから発売されるSMAP BESTアルバム

smap25years.com

このアルバムのファン投票1位の曲。

「STAY」では「たったの50年一緒に…」と言う歌詞がある。

作詞したのは彼らではなく佐原けいこさんと言う方だが、この曲を聞いた当時私は本当にSMAPは50年続くものだと信じて疑わなかった。きっとSMAPファンは皆、SMAPは永遠にあるものだと思っていた事だろう。

聞いたことがない方は、とても素敵な曲なのでぜひお手に取って聞いて頂きたい*7

 

私が思っていたよりはるかに早くSMAPが終わってしまう。

50年一緒だと思っていたのに、そうではなくなった。

空虚感。虚脱感。無力感。

彼らは本当に終わってしまうのだろうか?

どうして、なぜ、今でもまだ分からない。

一つ確かな事は「SMAPが終わる」と言う事実である。

 

発表されている理由が信用できないと言うのも私が20年以上彼らを見てきたからだ。

意見の対立がこれまでメンバー間でなかったかと言われたら、きっとあったと思う。どんなに親しい間柄でも30年近くも一緒にいて全く意見の相違がなかったとは思えない。

しかし彼らはそれらを乗り越えながら25年間続けてきたのだ。

不思議なくらい彼らに於いては「不仲」という言葉が似合わない。

 

ファンではない人には中居と木村は仲が悪いと思われがちだが、不仲と言うわけではなく、私は見える所で慣れ合わないだけだと思っている。2人が2TOPと言われる所以は、彼らが同級生だからと言う理由だけではない。どちらも補い合ってSMAPを引っ張ってきたからだ。*8

一見正反対のように見える2人の方が、かえって分かり合える、そんな事もある。

 

簡単に説明すると、ツアー最中に中居が肉離れを起こしてしまって途中から激しいダンスが出来なくなった。

それをさり気なくフォローしたのが木村だったという話。

一緒に踊る時も振付を変えて今までやった事ない(のか見た事ないだけか)ウィンドミルを披露したり*9したんだけど、その後、最後。

ライブが終わってメンバーがはける時にセットの階段を昇って行くところ。

カメラで抜いてたかどうかも分からないくらいのさり気なさ。たまたまアリーナで前の方の席だった私からはよく見えた光景。

「無理すんなよー」

「へいへい」

くらいのさり気なさに見えたんだ。

仲が悪そうだなんて微塵も思えない、むしろ一個人としてきちんと認め合ってる人達だと思う。この場面を見て私は、なんだか見てはいけないものを見てしまったんじゃないか、くらいの衝撃を受けた。

 

よく、年月が経てば人は変わるし方向性も変わると聞くが、彼らはそもそも同じ方向を向いていなかったから方向性が変わったからと言って解散するグループではないと私は思っている。

SMAP」というもの(方向)は見ていただろう。それは彼らのホームで帰る場所。

帰る場所は見失わない場所。安心する場所。そしてそこはなくなってはいけない場所。

 

ほんの1年前まで何事もなく普通にSMAPとして活動していた彼らが、たった8ヶ月で解散など決めるだろうか。

2015年の紅白で「Triangle」を唄い「Otherside」を唄い、恒例のCDTVの年越しライブで「STAY」を唄った。

私にはやはり彼らが進んで解散を決めたとは思えないのだ。

これは、一ファンの思い込みで希望論である。

 

もしかしたら本当に報道の通り、彼らが時間をかけても修復できないほど不仲になって溝が出来て、これ以上SMAPを続けることが出来ないと解散の道を選んだのかも知れない。

 

そう言えば、27時間TVのSMAP生前葬

当時私も生前葬は趣味が悪いと憤ったけれど、確かあの時のスローガン?「初心に戻る」と言う事でSMAPは坊主姿でCMをやってポスターも作ったわけだが、あの時なぜフジテレビの上層部も初心に戻って坊主にしなかったのかね、初心に戻るのはSMAPだけで良かったの?

さておき、SMAP生前葬と言うセンセーショナルなオープニングから始まり、途中に入った解散ドラマ、疲労困憊の中27時間を締めくくるノンストップメドレー。

彼らがそれを成し遂げることで、SMAPの「死」も「解散」もすべて覆してSMAPは「復活する」「復活した」という筋書きだったのではないかと思った。

メドレーが終わり、会場からフジテレビまで歩いて帰る時に流れた森からの手紙は、メンバーが望んだ(特に中居が望んでいた)「6人のSMAP」の完全復活を表現した演出だったのではないだろうか。

まぁ、いくら考えても最初の生前葬に関しては悪趣味としか思わないが。

 

今からファンの我儘と妄想を言わせてね。

SMAPは不仲で終わるグループじゃないと。

どうしても越えられない何かがあって解散するんだと。

 

いつになってもいいので、またいつか、本当にくだらない話をしてお客さんそっちのけで笑い合って楽しそうなSMAPを見せて下さい。楽しく話してるのを見るだけで私は楽しい。

解散なんか本当に嫌だ。

 

現在発売中の「テレビジョン」の中のSMAP特集、5人が手を繋いでいる写真を見て泣いた。

夜空ノムコウ」のPVで後ろ姿の彼らが5人でぎゅっと手を繋いでいる場面がある。

「あの頃の未来に僕らは立っているのかな」

この曲を出してから18年後、こんな幕引きがあるなんて予想もしていなかった。私は見えない未来を想像して18年前に泣いたわけじゃない。

あの時の未来に、その時彼らが立っていると確信したから泣いた。

メンバーの脱退があったことは目指してた未来ではなかっただろうけど、それでも一生懸命歩いてきた彼らの「未来」は、97年のあの時きっと訪れていたんだと思う。

そして、その未来はずっと続いていくものだと思っていた。

 

そう、あっちへヨロヨロ、こっちへヨロヨロ。SMAPってそういう不安定な安定感も素敵なんだよ。私が求めているのはもしかすると「パーフェクトである事」ではなくて「安定しているのに危なっかしい、そんなアンビバレンスを持ち合わせている不器用な人達」なのかもしれない。

それを「プロではない」と一蹴する人もいるけど、プロのお仕事を見たい人は「プロだと思う人」を見ればいいだけの事。取捨選択できるのに、なにを当り散らしてるんだろう、みっともない*10

SMAPが業界の方にこれまで「プロではない」と言われた事は私の知る限りはない*11。一般の人は「歌が下手」だったり「ダンスがそろわない」ことに対して「プロではない」と思うかもしれないけど、それはただの感想よね。私は「一般から見たらともすればプロではなさそう」に見えても、ちゃんと25年間プロとして、一生懸命仕事をしてきた彼らが愛しいですよ。

 

今は、あの頃の未来ではないけど、今年初めのCDTVまでは「あの頃の未来」だったはず。

まだ道の途中、もう少しだけ頑張ってほしいと言うのは完全に私のエゴ。

でもまだ見たいよ。あの頃の未来を私は見たい。

ぎゅっと手を繋いだ彼らを、50年でも60年でも一緒に。

*1:と言う可愛いものでもないのもあるらしいけど

*2:異論や賛否が入り乱れると思うが、歌はともかくダンスは個人が個性を出し過ぎるきらいがあるからであって、個人のスキルが及ばないというわけではないと思う…。V6と比べてはいけません

*3:だから「私はジャニヲタじゃなくてスマヲタだ」と言うスマヲタさんが多くいる。ジャニーズらしくないSMAPを好きになったと言う意味でThe・ジャニーズなアイドルは好みではないのだろう。ゴテゴテ衣装とか?

*4:もっと上手い人はごまんといるのは承知の上

*5:当時トイレネタが流行ってたっぽい

*6:SMAPファンにとってSMAPは特別と言うだけであって、他のGと比較してるわけじゃないです、念のため

*7:唐突のダイマ

*8:2TOPの理由はきっと諸説あるからまあこんな感じなのね程度に思ってくださいな

*9:余談:木村がカッコよすぎて泣きそうになったのは初スマコン以来2度目

*10:未だに文句を言う木村アンリーへ向けての言葉です

*11:まぁ多分あるとは思うけど私は知らないし、誰かがそんな批評したからって私の価値観にはなんの影響も与えない